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どうしようかな

日EU経済連携協定(EPA)

米国の前レジームが展開した貿易戦争の煽りによる輸入関税の影響で世界的にサプライチェーンが乱れ、従来中国で大量製造していた米国市場向けの自動車用電子基板も今ではタイ、インドネシア、フィリピンに移管された。日本が米国へ向ける輸出品にも関税の調整が入ったため、日本は2019年2月にEUと経済連盟協定を結ぶことになった。

 

この影響でEU側で関税が99%撤廃され、日本側では94%関税が撤廃されることとなった。JETROが出版している以下の資料に添えばこの協定の恩恵を受けて輸出入が可能となる。基本的な手続きの仕方や、原産地に関する申告文を作成できる者やその他要点を抑えている。

僕は日本を離れているから日本の市場状況は分からないけど、ワインやチーズやスコッチの個人輸入をするのが楽になったはずなので、やり方次第では店で買うより安く手に入るかもね。

https://www.jetro.go.jp/ext_images/world/europe/eu/epa/pdf/euepa202003.pdf

 

去年の今頃パーシグの『禅とオートバイ修理技術』を読んでいた。著者がオートバイの旅に出て、道中で価値の形而上学について丁寧に語る。旅の中でオートバイの修理やメンテナンスに関する話を隠喩的に活用しながら老子道徳経に出てくる道の考えについて西洋古典哲学の角度から切り込んでいく。オートバイで道を走ってるのと掛けているのかどうかは定かではないけど持って行き方が自然で読みやすい。

価値とは言葉で定義ができない性質を持っているが皆価値というものを何故か知っている。しかし価値は最初から備わっているものではない。人が価値を知る事が出来る瞬間とは今を体験し、主観と客観を切り開いて形成していく瞬間に生まれると述べる。逆を返せば人の主観と客観は人生で価値観を身に付ける時に規定されるという話。