なぜなにインタビュー ~良い音とは何か?~
バンドマン達がよく言う「良い音」とはいったい何だろうか
各個人の主観だろうか
いや、それは「好みの音」であって「良い音」とは異なる
そんな定義の無いあやふやなテーマを、ギターやベースはもちろん、エフェクターからケーブルまで手掛けているその道のとあるプロに雑談中問いかけてみた
事の始まりはこのオーディオインターフェースからである
たっけぇ?! こんなにするんですか・・・。
「アポジーのは音良いよ。」
その“音良い”っていうのがそもそもよくわからないんですよね。好き、ならわかりますが、抽象的なイメージがあって、私の中では永遠のテーマです。
「色付け無しが良い音やオーディオインターフェースならフラットじゃないと意味ないでしょ? あとビットレートの高さ。」
オーディオインターフェース含め、変換の世界では音ソースママに近ければ近いほど良い音って事になる訳ですよね?
「そらそーよ(笑)。あくまでも電気信号の話。」
そこは分かるんですが、バンドマンやプレイヤーが口々に言うあの“音が良い”とは、何に対して“良い”と言っているのでしょうか?
「音の良し悪しってのは信号とまた別モノの要素あるでしょ? 最終的な出口はスピーカー。そこがクソならどれだけソース音源が良くてもクソな音になる。」
では楽器やエフェクターに対して好きな音、という理由以外で“良い音”と言っているのは、元の要素を知っているうえで出口が良い、という事を指しているのですね?
「そこに関して楽器扱ってる人間としてのシビアな意見言うよ? 出口となる自前のアンプも持ってない奴は同環境での比較は出来ないよね?」
そうなりますね。
「あとシールドだね。経由機材全般に言えるよね。インピーダンスって聞くじゃん?」
はい。ハイとローがありますね。
「そうそう。それが合ってなかったら信号自体に伝達ロスが起きる。某怪物ケーブルとか音太くなるとかあるけど、アレはインピーダンス合ってないからトレブル削れてるだけ。所謂、オカルト。」
全部アレの音になるアレの正体はトレブルが削られていたからなんですね。
「よく考えてみ? エレキギターなんて50年代のものが最高でしょ? そんなケーブル、その時代にはなかったじゃん。」
たしかに(笑)。
「もう売るものないんだよ、マジで。そもそもハイスペック求めるもんでもないしさ。」
なんか、どの業界も同じですねぇ(笑)。
「ホントそれな(笑)。でもギターの仕事してたから今やってる事に繋がってる。ファズの回路なんてスペースシャトルから電車まで同じ原理だからね。」
その回路というのは?
「無限倍増回路の発明。あれ特殊な特許取ってあるから使うのに面倒らしくて日本には入って来ないんだよね。」
面白い話ですね。これ立派なインタビュー記事になりますよ(笑)
「あはは(笑)。こんな話してもキチガイ扱いされて終わりだよ(笑)。その次は相対性理論の話になる(笑)。あれややこしいって思うだろうけど単純明快な話なんだわ。モノが動くってのは運動エネルギーが発生するって事でしょ? てことはその分と同じだけ逆のエネルギーが発生するという話。」
なるほど
どの分野にも言える事だが、やはり目に見えないモノの理りを知らないでいると、結局のところオカルトの域を出ないのだ
個人的には余程の劣化・変化がなければ特に拘りはないのだが、ラズベリーパイで楽器遊びをする上ではいつか遭遇する問題であると言える
・・・300円以下の機材を注文しておいてアレだが
まぁ試食みたいなものなので問題ない