【サッカー】移籍市場のすゝめ

ワールドカップも佳境に差し掛かって来た中、皆様如何お過ごしでしょうか

日本代表においては、GL第3節ポーランド戦での終盤の試合運びが某隣国や英国ガーディアンに酷評されたかと思えば

決勝トーナメント１回戦では本命・ベルギーに2-3と逆転負けを喫するも、その奮闘ぶりが某隣国（地上波では某有名スポットでの街頭インタビューのみ...笑）や英国BBCが賞賛される、など

試合後もワールドカップ中は話題に事欠かさないだろう

特に海外メディアが発信したこの一枚は、日本のメディアも挙って取り上げた為記憶に新しい人も多いのではないか

逆転弾を叩き込みセレブレーション真っ只中のベルギー代表選手たちを背景に、残り時間が１分も無く実質敗退が決定し落胆する昌子選手を立ち上がらせ前を向く川島選手

選手や戦術の批評、ワールドカップ出場国増加に対しての賛否とそれに伴う選手のバケーション短期化を危惧する声などはさて置き

今回はピッチ外でも楽し過ぎるサッカーの魅力の一つ、「移籍市場」にアンテナを張るうえでのちょっとしたスパイスを雑に一振り

大きなコンペティションが終わりに近付くにつれ移籍マーケットはより活発化し、これまた賛否あるが海外のビッグクラブであればICCも合間ってオフシーズンはより短く、海外リーグファン側にとってもプレイヤー側にとっても年々忙しいものになっている

そもそもマーケット自体が移籍可能期間や出場選手登録など各国・各地域のリーグのレギュレーションに法って開かれている為、リーグ毎に違うルールに目を向けるだけでも楽しめるだろう

例えばイングランド・プレミアリーグの場合、労働ビザ取得や、目的と内容が微妙にズレているホーム・グロウン・ルール、シーズンが開始する年の1月1日時点で21歳以下の選手は登録せずとも出場が可能、などなど細かい選手登録の決まりがある

この為、代表にほぼ出場しているEU圏外国籍選手orホーム・グロウン選手or若い選手でない限り、トップチームのリストに入るどころかリザーブリーグに出場する事すら困難なのである

特に労働ビザは、「活躍見込み」や「一定額以上の移籍金」など明記されていない特例が存在するとはいえ、お国の事情もあってハードルそのものが非常に高い

さて、レギュレーションについて触れたところで、いよいよ移籍市場を楽しむうえでの新たな一石を投じてみよう

とあるプレミアリーグのクラブが選手の獲得を公式に発表したとして、その選手が自分の知らない選手であるとする

さあ如何にして情報を得るか

もちろんそんなものは検索してみれば良い

元所属クラブにポジション、国籍、年齢、容姿、元の背番号や来歴まで出てくるだろう

そこからYouTubeなどのプレー集を探して見ればどんなプレーをするのかも大体分かる

が、

ここで一番オススメしたいソースは「SoFIFA」である

FIFA公認の世界的サッカーゲーム「FIFA」シリーズの公式データベースなのだが、カバーしている範囲が凄まじく広く、「たかがゲーム」と馬鹿にできない

イングランドの場合、トップディヴィジョンであるプレミアリーグから４部のフットボールリーグ2まで収録されており、ある程度ニッチな選手の場合でもどういったタイプのプレーヤーなのかを、ゲームのスカウティングチームがデータ化してくれた能力を実際に見る事により、現実世界への参考にする事が出来るのだ

何より検索するうえで、選手名がカタカナ表記では無いところを推したい

特にワールドカップ期間中の今は、移籍に関係なく単純に「TVで見たあの選手ってどんな選手？」といった時も重宝する

ゲームのシステム上、アップデートも頻繁で、過去のバージョンも遡って見る事が出来る為、選手の注目度やステップアップの加減を知る事も出来る

もちろん弱点が無いわけではない

アバウトな能力値やスキルに首を傾げたくなる事もある

が、TVや雑誌によっては選手の身長が伸び縮みするなんて事が日常茶飯事な世界で生きているのだから、気にしたら負けであるとも言える

Jリーグと日本代表の場合は、公式ではないが「ウイニングイレブン」シリーズのデータベースの方が良いだろう

大人の事情によりFIFAシリーズがJリーグに参戦したのは17から、日本代表に至ってはそもそも存在すらしていない為だ

また、現実のクラブ・監督が実際にスカウティングに使用したゲームもある

シミュレーションゲームであるこの「Football Manager」シリーズでは、コンペティションや先述の選手登録などの細かいレギュレーションはもちろんの事、選手やコーチスタッフ、スカウト、クラブ、スタジアムなどの来歴からOBや会長まで再現されているのだ

実在するマイナーなリーグの有望な若手選手まで登場し、実際に数年後現実で活躍してしまう事もあるのだから本当に面白い

骨の髄まで堪能する為に、有志が作成したスキンやパッチの導入を是非とも推奨したい

楽しみ方は人それぞれだが、空想の中だけだったはずの世界がもう直ぐそこにまで迫っ来ている時代なのだから、「所詮ゲームはゲーム」と思考停止するのではなく、こういったスパイスを読み物の上から更に加える事により、フットボールというスポーツはよりエキサイティングなエンターテイメントへと進化するだろう

Beings